ジン丼を作った男たち

滝川駅前行動隊−北海道に滝川市っていう小さな街がある。そんな街知らないって人も多いと思うが、今は全国的に有名になったジンギスカンの街だ。この街も大型店が進出してきて昔からある商店街も客足を奪われつつある。そんなとき駅前商店街の若手が中心となって、滝川駅前行動隊が誕生した。目的は「とにかく目立って人目を引く」「客足が少なくなってきた商店街に活気を取り戻す」だ。駅前行動隊の行動開始は、地元FM放送局での週一回放送の番組を持ったことだ。それから①ゴミのリサイクル抽選会②焼き鳥・そば・ラーメンの摸擬店③盆踊り④クリスマスイベント⑤レトロイベント⑥地元野菜の朝市⑦増毛のうまいものまつりなどを行ってきた。
ジン丼の産声−2005年に春に行われた月一の定例会議で、次はどんな事をするかの話し合いを行っていた。だがイベントについてはやり尽くしてきたので、次はイベント以外で何をするかというテーマであった。何か発言提案すると発言者が担当責任者になることがあるので、誰一人発言する者はいなかった。水を打ったような静けさで、それは「お葬式」のようだった。
結局その日の会議では何も決まらないままに終わった。会議の後、その内の3名が行動隊に参加しているいつもの焼肉店に反省会がてら食事に行った。酒も入り反省会というよりは雑談よもやま話に花が咲いた。その時に「行動隊で滝川の新名物を作ったらどうだ」ということになった。その時にイメージしたのは、新橋のサラリーマンが仕事帰りに気軽に屋台で食べるような感じ。吉野家さんの牛丼のように簡単に作れて、1コインで食べれるような物。滝川といえば牛肉より羊肉、ジンギスカンで丼が出来ないか、ここからジン丼の開発が始まった。担当者には食事をしてた焼肉店の店長と、食べることや色々なジャンルの調理が得意という理容室の専務がその場に居合わせ、さっそく試作品を作り食べ続けることになった。
(この稿連載寄稿 滝川駅前行動隊 長野智也記)










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